不動産鑑定士の受験資格と試験の概要について −建築・不動産関連資格の取得−
不動産鑑定士は、建築・不動産関係の資格の中でも特に難しい国家資格ですが、受験資格に制限はありません。2006年度から受験資格が撤廃され、年齢・学歴・国籍・実務経験等を問わず誰でも受験できるようになりました。旧制度の不動産鑑定士試験では、一次から三次試験までの三段階選抜でした。ただし一次試験は、大学の一般教育過程修了者、司法試験・公認会計士一次合格者などは受験を免除されており、受験者の多くは二次試験から受験していました。三次試験の受験資格は、2年以上の実務経験者または実務補修修了者に与えられていました。2006年に新制度となりましたが、移行期間として2008年までは旧制度の三次試験が実施されています。
新制度での不動産鑑定士の試験には短答式試験と論文式試験があり、短答式が一次試験、論文式が二次試験になります。短答式試験に合格すると論文式試験の受験資格を得られるというわけです。論文式試験が不合格の場合でも、その後2回までは短答式試験が免除されますから、論文式試験の受験資格は維持できます。試験の内容について具体的にご説明しましょう。
<短答式試験>
試験の実施は五月中旬の日曜日です。会場は東京都と大阪府の他に、北海道、宮城県、新潟県、愛知県、広島県、香川県、福岡県、沖縄県になります。試験問題は、不動産に関する行政法規40問と不動産の鑑定評価に関する理論について40問が出題され、いずれも制限時間は120分です。
<論文式試験>
試験は8月の第一日曜日を含む土・日・月曜日の連続3日間で実施され、会場は東京都、大阪府、福岡県のみです。試験問題は、@民法・会計学・経済学から大問題が2問で制限時間は120分、A不動産の鑑定理論として大問題4問で制限時間240分、B鑑定評価に関する理論の演習科目で制限時間120分、となっています。3日間の合計で12時間にも及ぶ大試験なのです。
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